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恋をしてる女の子は皆言う。あの人がいないと生きていけない、ずっと傍にいたい、愛してるって言われたい。 願うことは自分の幸せばかりだな、と思った。やっぱり自分の幸せが一番大事なんだろうか。 メールがこない、不満を募らせながらそれでも携帯から目を離すことはない。 流行の恋する気持ちでも書いたかのような歌が流れて、少しの間見るか見ないか躊躇して勢いよく携帯をひらく。 自分とはとてもかけ離れているので、おもしろかった。 そう、うらやましい、だなんて思わない。そこにはもう戻れないと私自身がよくわかっている。 まずあの人がいないと生きていけない。これはない。あいつが居なくても私はお腹いっぱいに好きなものを食べれるし、連れまわされる事なく好きな場所に行ける。 ずっと傍にいたい。これもない。ありえない。ずっと傍にいたいとか願わなくても強制的だし。 愛してるって言われたい。そもそもあいつに愛してるというものがわかるのか。ということで言われないということが明らかにわかっているので諦めもつく。 願ってばっかりじゃ駄目だ。相手の考えを、心を、理解する必要は?自分の欲求だけ満たしてほしい、だなんてただの迷惑に過ぎない。 テスト明けでやっとバイキング巡りでも行けると思ったのに首根っこつかまれて引きずられるこっちの身にもなってほしい。 私の欲求は、(バイキングは!)気持ちは(ちょっとくらい休ませてよ!)どこへいってしまうのか。 でも、しっかり事件が終ったあと、しっかりご当地名物を食べた。(ん?どこかおかしい) 叶絵にこんな話をしたところ、「別に助手の人に限定しなくてもいいじゃん」と笑われて(どこか、呆れていた?)、デートだからと手をひらりとふられて、私はその場に残された。 まあ、他に思い当たる人も居なかったから、たまたまあいつだっただけで。(あれ、じゃああいつが居なくなったら?)制服のスカートの中で携帯が振動している。別に取り出す必要もない。 さて、帰ろうかな。 |